2024.09.01NEWS
プラチナって作れるの?
オーダーで作れる地金は
Pt900
K18YG
K10YG
SV925
がスタンダード
K18WGとK10WGは
作れるのですが地金的にはメッキが必要です
ホワイトゴールドって
必ずロジウムメッキがしてあります
銀色なのはメッキの色です
地金の色そのままでしたら
薄い黄色です
K10WGはさらに薄い黄色なんですけど
なぜか黒くなりやすい印象です
なのでメッキはマストですね
私の作品は天然石を使うものが多いので
メッキは基本的にはしていません
大丈夫な石もあります
水晶とかダイヤとか
ターコイズ、ラピスラズリ、オパールあたりは
ダメと思います
全部の種類をメッキで試したことがないので
一般的にダメと言われているのはメッキしないようにしてます
というわけで
スタンダードな
メッキしなくても大丈夫な地金で製作しております
プラチナって出来ないと思われますが
私は制作できます
プラチナの加工は酸素バーナーと言う
高温バーナーが必要で加工にも技術が必要なのですが
somonの作風は
火で組み立てるタイプの作り方ではないので
基本はWAXで原型を作って→鋳造です
プラチナって仕上げ磨きもとても難しいのですが
私は修行時代に指輪の磨き屋さんでプラチナを磨いていたので
技術はあります、なのでプラチナいけます
厳密に言うと
プラチナも色々ありまして
Pt900でも
パラジウムで割ったものと
パラジウムとルテニウムを混ぜたもの(ハード)
Pt950(ハード)、Pt999ってのもあります
K18でも色々ありまして
K18YG(6:4)ちょっとオレンジ濃いめ
K18YG(5:5)黄色め
K18PG ピンクゴールド
K18LG ライムゴールド ちょっと緑?
K18WG ホワイトゴールド
あとK10とK14もあります
色々とありますが
それぞれ地金の硬さが違うので
いつも作り慣れているスタンダードな地金をおすすめしています
だって
いきなりK14とか石留め具合が違うので
オーダーではやりたくないですね
もし慣れてない地金のオーダーが来たら
自分の作品で何点か作ってから本番を作ると思います
お客様にメリットはあまりないので
特に強いこだわりでも無ければ
作家が作り慣れている地金でオーダーするのがベターと思います
K22 や K14で作ってる作家さんもいらっしゃいますしね
と言うわけで話は長くなりましたが
これくらいの大きさの石で
プラチナで作ったらおいくらくらいですか?って質問がありまして
実際WAXで作ると
鋳造した場合の重さを計算して金額が出ます
Instagramでの質問だったので
手元に石がない場合は
同じくらいのサイズで作ったら大体分かります
この写真の石の大きさは18×14くらい
これでいつもの指輪を作ったら
20万前後な感じかしら、指輪のサイズにもよります
K10だと13〜14万って感じかしら
somonのオーダーは
石が小さいと安い、石が大きいと高いのです、当たり前ですけど
覆輪作品なので地金たっぷり使いますので、安っぽい指輪は作りません
値段表見たいのを作れたら良いんですけど
石のカタチと大きさによるので、なかなか。。。
地金も乱高下しますし。。。
と言う
地金の長いお話
今日も見てくれてありがとうございます
素敵な1日を
somon